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石川県を楽しむ

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名物裂と香道具

日時:2006年11月16日〜2006年12月23日
場所:石川県立美術館
お問い合わせ:石川県立美術館(金沢市出羽町2番1号)前田育徳会展示室
お問い合わせのWEBページ:http://www.ishibi.pref.ishikawa.jp
お問い合わせのTEL/FAX等:【電話】 076-231-7580 【E-mail 】ishibi@pref.ishikawa.jp

名物裂とは、そのほとんどが中国の元・明・清の時代に織製されたもので、
鎌倉・室町時代から江戸時代中期にかけて日本に舶載され、
わが国の茶道をはじめ近世文化の成立に重要な貢献をはたした裂地類の固有名称です。
内容は金襴、緞子、間道が主で、錦、風通、繻珍、ビロ−ド、印金、モ−ル、更紗などがあります。
この舶載裂は書画の表装裂や名物茶道具の仕覆として、
当時の優れた鑑識眼をもつ茶人たちによって選択されたものです。

前田家の名物裂は、三代藩主利常の収集によるものです。
寛永14年(1637)、当時唯一の海外への窓口であった長崎へ家臣を遣わせ、買い求めさせたといわれています。
利常の美意識には、他のいかなる大名の追随をも許さないスケールの大きさがありましたが
この名物裂収集にもそれが如実に表れています。

今回は、金襴、緞子、錦、間道など25点を展示しますが、初公開の「蜀江錦」が含まれています。
蜀江錦とは中国の蜀(四川省)の地で織製された錦という意味で、
花文や龍文が幾何学的に配された繋ぎ文様が特徴で、
わが国ではこのような文様を蜀江文様と呼びます。
能装束では蜀江錦を用いた狩衣が有名ですが、翁の装束として使用されます。
龍文や麒麟文が一段ごとに互の目に配されて、雄渾な幾何学文様を構成しています。
前田育徳会が所蔵する名物裂のなかで、織りはじめから織り上がりまで完璧な形で伝えられる最も見事な作品です。
また、幾何学的な直線文様で雲龍文を表した「有栖川錦」、錦の中では
異色の絵画的な文様の「清水裂」など、反物のままで所蔵されているものが注目されます。

仏前荘厳に始まる香は、中世には茶道や華道とともに芸道としての香道が成立、
江戸時代には組香(数種類の香を組み合わせたものを聞き当てる遊び)が盛んになりましたが、
その際に使用する香道具をあわせて展示いたしますので、
名物裂とともに洗練された美の世界をご堪能下さい。
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