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NEW暮らしっくガイド イシカワスタイルズ 【石川発、新しくて懐かしいライフスタイルの提案。】
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津田宏さん、さゆみさん

* 水引から見える金沢の日常風景
* 加賀水引のはじまり
初代左右吉・2代目梅
* 水引を暮らしの中へ
3代目剛八郎・千枝 
* 継承と新たな挑戦
4代目宏・さゆみ
* 作品紹介
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暮らしになじみ 楽しむ水引

アートのスタイル
水引を 暮らしの中へ
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梅さんの後に続いた津田水引折型の3代目は、梅さんの一人娘千枝さんと夫の剛八郎さん。いまも金沢市内に店舗を構え、伝統の技を継承する一方で、現代の暮らしになじむ新しい作品を次々と生み出してます。海外での実演や小中学校での講演など幅広い活動も行い、水引の魅力を広く伝えています。

写真:3代目剛八郎さん・千枝さん


結びと直線の美を追求

【3代目 津田剛八郎】

「このボタンは、葉っぱも花も全部、あわじ結びで作ってあるんです。これが、うちの得意とするところなんですよ。水引人形は、あわじ結びを重ねてつくるもの。いまは三つ編みとかいろんなのが出ているけど、それは、どんな紐でもできることでしょう。水引きは、ハリのある独特の曲線が、綺麗なんです。それが一番生きるのが、あわじ結びなんです」

「あわじ結びを使わない作品は、このススキみたいに直線を生かすんです。ススキの穂がピーンとして、きれいでしょう。水引きの良さっていうのは、結びの曲線と、ハリのある直線。それの組み合わせが、水引人形の美しさになるんですね」

「私は景気のいい時代に仕事を始めたから、たくさんの結納飾りの注文がありました。でも結納飾りは形も使い道も決まっているから、それだけじゃ物足りなかったんです。だから、夜に趣味で水引人形を作るようになりました。同じ水引きでも、昼間は仕事で、夜は趣味。干支の人形とかいろんな花とか、新しい作品をたくさんつくりましたね。それが、婚礼以外の場でも楽しめる暮らしの中の水引細工として、全国的な人気を集めたんですよ」

「妻と二人で何年も、デパートの飾りつけや雑誌の連載をやってきました。季節に合った作品を毎月作るのは大変だったけど、おかげで成長したし、いい思い出にもなった。次の月のアイデアを探して、よく二人で片町やタテマチ(編注:金沢の繁華街)を歩きましたよ。その時々の流行も知らないと、喜ばれる作品は作れませんからね」

写真:津田剛八郎さん
3代目・津田剛八郎さん

写真:水引のボタン
結びの曲線が美しいボタン。葉も花びらも、あわじ結びで出来ている。

写真:水引のススキ
しなやかでハリのある直線の美しさを生かした、ススキ。


いいものだって、感じてほしい

【3代目 津田千枝】

「この水引細工の絵は、20代の若さで亡くなった母の弟、太一あんちゃんが、父親(編注:左右吉さん)の水引細工をスケッチしたもの。この絵が、私の運命を決めたんです。若いころ家を継ごうかお嫁に行こうか迷ったけど、この絵を見つけて改めて、うちの水引は素晴らしいと思ったんです。祖父と母が水引で頑張ってきたのに、一人娘の私が嫁に行ったら何にも残らんくなる。やっぱり継がなきゃって。でも私は手先がそんなに器用じゃないんです。主人と一緒だからこそ、二人三脚でここまで続けられたんです」

「私たちがずっと目指しているのは、暮らしになじみ、楽しむ水引。いくら素晴らしい伝統でも、いまの人たちに「関係ないわ」って思われたら、何にもならんから。若い人の感覚にも馴染む作品を作って、いいものだって誇りに思われる水引にしたいですね」

「主人の助けを借りないで、私一人で考えた唯一の作品が、このしめ飾り。銀座の真ん中で、わらで作ったしめ飾りが行列つくほど売れていたの。それを見て、水引ならもっと素敵なものが作れるって思ったんです。帰りの飛行機でスケッチしたものをすぐに作ったら、飛ぶように売れました。15年も前のデザインだけど、現代的でいいでしょう。今もずっと人気がある、自慢の作品なんですよ」

「あのね、贈り物をするとき、心ってすごく大事なんやわ。物を買うことは誰でもできるけど、それだけで感謝やお祝いの気持ちを表すのは難しいの。人に何かあげるとき、水引を一筋かけて、筆でお祝いとか御礼とか書いて持っていくと、その品物が生きるでしょう。そうやって心を形にする日本ならではの習慣を、大切にしたいと思うんですよ」

写真:津田千枝さん
3代目・津田千枝さん

写真:水引細工のスケッチ
太一さんの描いた水引細工のスケッチ、水引一本一本の重なり合う様子まで、詳細に画かれている。

写真:千枝さんが考案したしめ飾り
千枝さんが考案したしめ飾り。量産してほしいとの要望もある人気作品だが、津田水引折型ならではの品格を保つため、手作りを守り続けている。

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