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「私は日課として、朝6:30に起きてから7:30まで、椿を育てている温室へ行くわけです。まあ1時間の散歩をしているようなもんですね。そして夕方に1時間。そこは私にとって何事も忘れて集中できるストレス解消の場所で、それを毎日欠かさずやるんです。もはや、生活の一部と言ってもいいでしょう。これが私の健康法ですね。健康のためにやっていると言ってもいいかもしれません(笑)」
「もう何十年もやっていますから、温室に入ってすぐにどの木が調子が悪いとか、水を欲しがっているかなどすぐに分かりますね。毎日やっているとそんなもんです。人から椿の鑑定を頼まれる事も良くありますが、葉を一枚見ればおおよそどんな花がつくのか、良い椿かどうかは分かります」
―椿という花の魅力は?
「それはやはり椿は“日本の花”、“東洋の花”ということじゃないでしょうか。ヨーロッパへ行っても各国の方がそれを認めているように感じます。ですからオリジナルである日本の品種と海外種のハイブリッドについては非常に興味をもたれるようですね。国際椿会議というのがあるんですが、そちらでも大変期待をもたれます。私の育てた椿がフランス大使館の庭園に植えられているんです」
「それともう一つの魅力は椿というのは冬の花だと言う事です。春から夏にかけてあらゆる花々が咲き誇る季節に咲くのではなくて、他に何も咲く花が無い時に咲く花、それが椿ではないでしょうか」
―現代の人たちにとって椿とは?
「花だけに関しても、今はどこに行っても色んな花が見られたり、買えたりしますから、よほど趣味や興味をお持ちの方でないと、花の栽培をしているということを物好きだと見られることがあります。一方、海外では花や植物を栽培するという事に対する意識が非常に高いものがあります」
―椿を通して、世の中の人達にどのようなことを感じてもらいたいと思いますか?
「これは椿に限りませんが、仮にマンションに住んでいたとしても鉢植えを置くとか、花を楽しむといった時間を持つというのはとても良いものではないかと思いますね。現代人は忙しいですけど、日曜日だけでも水をやって花を眺めるとか、そんな余裕のある生活、人生を過ごせたらいいですね」
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このように栽培する品種の“苗木”を“親木”に接木(つぎき)することで栽培を行う
顕微鏡で花粉の状態を見る。交配する時期や花の状態を確認する事ができる
写真はあくまでも簡易的な方法であるが、おしべの花粉をめしべに受粉させる事で交配を行う
珍しい黄色の花をつける「金沢21世紀椿」2004年11月にオープンした金沢21世紀美術館の玄関口に植樹されている
松井さんの育てる椿は こちら→
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