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NEW暮らしっくガイド イシカワスタイルズ 【石川発、新しくて懐かしいライフスタイルの提案。】
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浅野 昭利さん

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打てば響く太鼓

音楽のスタイル
変らない部分はずっと同じや
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大きな太鼓をつくれる浅野太鼓

「ある時、人に『大阪で大きい木があるのやけど使ってみないか』という話を貰って、特別売り先があったわけではなかったけどやろうということでその木を買った」

「使ってみると非常に大きくて、硬くて良い、つくりやすい木やった。それで大きな太鼓をつくっているということが新聞で大きく取り上げられて、非常に注目された」

「それが1つの大きな転機やった。それが無かったら浅野太鼓が大きい太鼓をつくるという特徴が知れ渡らなかったかもしれない。そしてウチの兄(浅野義幸さん)が大きい太鼓をつくる技術があったということ」

天と底の両側からチェーンソーの歯を入れてくりぬくのだが、ぴたりと合わせられるのは義幸さんだけであるそうだ。

原木、作る技術、打つ奏者この3つが揃わなければ世に大太鼓が出る事は無い。それらに巡りあえた事が浅野太鼓店を大きく変えたのだと浅野さんは言います。

太鼓を作るということ

大太鼓をつくる作業の一端を見せていただいたが、まるで洞窟のような、樹齢何百年という大木に人が入り込んで削る様は、何か祈りにも似た神々しさがあるように感じる。元々太鼓と神事や祭りは深い繋がりがあったわけだが、太鼓をつくる作業には今も不思議な世界に“繋がっている”のではないかとさえ思われる。
原木を削る様子
“大木と対峙する”という感じである

ノミで内堀をする様子
チェーンソーで内部をくりぬいた後、チョンナというノミで内堀をする


工芸としての太鼓

太鼓の音は木と皮の振動で決まる。鋲打ちは太鼓の音を左右する重要な工程である。皮の張り具合を調整し、振動を確認して鋲を打ちつける。この他にも数々の製作工程を経て出来上がる太鼓の技術を今の世代に受け継いでいく。
制作の様子


太鼓の形

浅野太鼓では従来の和太鼓だけではなく、新しい太鼓にも挑戦している。和太鼓としては初めての「グッドデザイン賞」を受賞している。浅野さんのお話を聞いているとそれが現代の太鼓のスタイルに合ったモノをつくろうとした結果なのだと言う事が分かります。

「太鼓のコンサート、イベントが多くなってきて、演奏も1時間、2時間という演奏を行うようになると太鼓も違ったモノが求められるようになってきた」

「我々作り手としたら新たな楽器を創作する必要がでてきたわけや。だから新しい楽器はどんどん開発していくし、一方で太鼓として変わらない部分はずっと同じや」

「例えば“月鼓”という太鼓は、室内演奏の際に大きいものを運び入れられない場合の大太鼓として考えて作った。その結果グッドデザイン賞を受けたもの。機能という部分が反応して形ができた」
楽鼓(がっこ) 写真
「楽鼓(がっこ)」まったく新しいタイプの締太鼓

月鼓(げっこ) 写真
「月鼓(げっこ)」円形の鉄枠に一枚革を張った団扇太鼓の大きいもの


国内唯一の太鼓専門誌『たいころじい』

「文化を残したいと思ったときに何をするかということで資料館を作ったり、『たいころじい』を出版したりしたんや。私は言葉で残さないと文化は残らないということを痛感するんです」

「演奏というものはその瞬間瞬間で消えていくでしょう。残らない。映像で残してもあのライブ感は絶対に再現できないんです」

「けれども活字は何時読んでもそこに入っていけるわけや。活字の中だけは。何時読み返しても。不思議なもので映像というのは一度見るともう飽きてしまう。言葉はずっと残っていく。だから本を出しとるんです」
たいころじい 表紙


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