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NEW暮らしっくガイド イシカワスタイルズ 【石川発、新しくて懐かしいライフスタイルの提案。】
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前古 孝人さん

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前古孝人さんを楽しむ
輪島ジギングバトル
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釣り人の記憶を漆の中に封じ込める

釣のスタイル
良い道具はなるべくずっと使いたい
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「初めて船で沖までヒラメ釣りというものに行って、初めて釣れた魚がこのヒラメだったんですね。だからホントに記念すべき一枚じゃないですか。初めて釣りに行って釣ったのが七十何センチだったっていうのはそれはぜひとも魚拓にしとかなと思ってね」

「自分のヒラメ一枚をどうしても彫ろうと思っても、なかなか機会がなかったんですね。自分のもんちゃできんもんで(笑)この取材を期に彫ろうかなと」
魚拓
魚拓も日本特有の文化ではないでしょうか

「時化で出られんときなんかでも魚釣りに携わっておりたいちゅうかなんか触っていたいんですよね。こう竿磨いたりとか。そういうのだけでも飽き足らんなと思っておったら、雑誌に自分の浮きを作るというのが出ていて、浮き作りっちゅうのがおもしろそうやなと」

「そんな時にこれをやればいいんじゃないかな?ってフッと思ったんですね。そういうのを作っとる友達がおったんですよ。一緒の仲間というか、その魚釣りしとる中で。これ俺の作った浮きやって。ふーんって。素人でもこんだけできるんなら、なんとかなるがんないかなと思って、作り始めたんです。」

「バルサにセルロースセメントで下地を作って、漆を塗ってあるんです。ちょっと金のキラキラした感じがいいかなと」
前古さん自作の浮き
前古さん自作の浮き


「沈金ノミはつくりとしては刀と同じなんです。鋼で出来ている。それを研いで刃をつけるんです。全部特注品です。刃物なんで結構当たり外れがあったりします。太さや先端の形状にも色々あって、点彫り用とかある。彫り方にも色々流派があって、それによって先端の形状も微妙に違います」

「この沈金ノミを研ぐ砥石にも同じようにいい砥石と良くない砥石があって、いいものは20年以上使ってます。砥石は段々薄くなるんで、石膏で型とって厚さを増したりして使っています。いい道具はなるべくずっと使いたいですから」
「沈金ノミ」と「砥石」
“沈金”という手法において欠かすことの出来ない「沈金ノミ」と「砥石」


「これは高校の卒業制作として私が制作した衝立(ついたて)です。塗り物の仕事というのは基本的に完全分業制ですが、この時は下地作りから沈金まで全ての工程をやっています。ちょうど私が学校に居った頃に、現在の人間国宝である前史雄先生が居られて、指導を受けました。ですからこの作品の中に前史雄先生の手の跡も残っているはずです。これが私の沈金師としてのスタートであったと言えます」
前古さんの高校の卒業制作
高校生が作った作品とは思えません!

「『枕』です。最近では机で作業される職人さんも多くなりましたけど、昔はみんなこのように枕を抱えて仕事したもんです。最近は平らなモノが多いんでテーブルも使いますが、重箱とか棗(なつめ)とか小さいモノを作るときには枕の上が安定して良いんです。昔のはそば殻やったけど、重いんで自分は発泡スチロールにしてます。」

「自分らはこれが当たり前なんですけど、知らん人は『なんで仕事場に枕が?』と思うみたいです。昼寝するときにはホントに枕になります(笑)」
『枕』


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